産業バンクかわさき
イベント報告 イベント情報 イベント報告 調査・刊行物 川崎市の商工施策概要 TOP
 

 

商人(あきんど)デビュー塾第1回開催 [2010.6.9]

1:成功する業種にはパターンはない・成功する人にはパターンがある

今回は、すくらむ21で開催された「商人デビュー塾」の第1回にお邪魔しました。

講師は、創業支援、IT化支援で著名な株式会社スプラムの竹内幸次先生です。 先生は川崎市を始め各地で、企業支援や講演活動を積極的に行っており、ブログ、動画、等様々なツールを駆使するスタイルで、参加者へわかりやすく、的確に講義することで定評があります。

竹内先生プロフィール

中小企業診断士経営コンサルタント。神奈川県横浜スプラム社長で起業家・経営者へWEB活用、創業経営革新、商業活性化コンサル講演を。SEO講演セミナーは定評。テレビ・ラジオコメンテーター。47歳
経営コンサルティング 1435社
講演・セミナー  1077回
ラジオ出演         52回
テレビ出演           5回(2010年6月10日現在)
中小企業診断士 竹内幸次 ブログ
http://blog.goo.ne.jp/2300062

 

今回の「商人デビュー塾」は、マーケティング、融資、雇用、業種・業態の特徴と整理についての講義の他、先輩起業家の店舗ツアーなど、座学だけにとどまらない実践的な内容となっています。
参加は、26名。14回の講座を通して、「商人(あきんど)」に必要な、これらの重要な事柄を学び、最終的に創業時に必要な事業プランを作成します。

  パンフレットPDF

 

2:創業の魅力とは?


第1回目の今回は、まずは創業にあたっての心構えを学んでいきます。
竹内先生は、マズローの欲求段階説をもとに、自身の起業の経験も交え、「多くの人は他社に勤務しても満たされるが、最後の欲求は起業してこそ満たされる、と実感している」とします。
また、「どんな商売が儲かるのか?この質問をする人は(創業の)スタートラインにたっているとは言えない。寝食を忘れ、集中して好きになれる分野は何か探して欲しい。」と創業に向けた熱意の必要性を説いていました。
そして「「儲かる」を越え、雇用の意義を考えて欲しい。(給料を)出している側に誇りを持つのが起業家」、「利益から支払われる税が国や地域を支えている」と雇用創出や社会基盤整備の下支えといった、経営者が果たしている社会的な意義や役割についても説明されました。

2:成功する人にはパターンがある


では、どのような人が創業者として成功するのでしょうか?
今回の、商人デビュー塾参加者の最も気になる点の一つだと思います。
先生は「成功のためには”どんな業種で創業するか”よりも、”その業種を大好きになれるか”がとても重要です。好きな業種で創業すれば、笑顔になり、行動力が高まり、仲間も顧客もお金も集まってきます。そして何歳になっても創業は可能です。」とします。
この例として、リハビリ自立自助具「パラリンコップ」が紹介されました。
開発した男性は現在69歳で、4、5年前まで飲食店経営をしていましたが、脳卒中で倒れ、下半身左半身麻痺となり、療養生活に入りました。リハビリ中に自分で歯磨き粉のフタが開けられなかったことに衝撃を受け、片手で出来る歯磨きの自助具としてこのコップの開発を思い立ったそうです。
そして、3年前に竹内先生のセミナーを聴いて創業を決意。先生の出演するラジオ番組で紹介したところ、番組プレゼントに応募が殺到したそうです。

                                 

3:創業の困難さ


一方で、先生は創業の困難さも説明します。
融資、人材、仕入れ、売り先の確保、経営管理と様々な場面で創業には困難が伴います。先生からはそれぞれについて、川崎市の融資制度や地域信金とのつきあい、人材採用のポイント、販売ターゲット選定、提携先や仕入れ先の重要性、お客様に対する姿勢、等々重要ポイントが解説されました。これらは今後のカリキュラムでも再度触れられるそうです。
また、先生のご専門の一つである情報ネットワークの活用については、無料サービスを利用した顧客分析、ブログの重要性やSEO対策、また、創業していくプロセス等についても解説され、非常に盛りだくさんの内容で、予定の2時間はあっという間に過ぎました。

最後に先生から、
「伸び伸びと、好きな業種で創業しましょう。私が成功に導きます!」

 

▲このページの上
  [Home] BACK
産業バンクかわさき