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かわさきデザインフェア[2011.2.3]

日時    平成23年2月3日(木)午後1時〜午後6時30分
場所    かながわサイエンスパーク西棟3階 KSPホール・ギャラリー
主催    川崎市
 
今回は、溝の口KSPで開催されたかわさきデザインフェアにお邪魔しました。
今回で22回目となるデザインフェアでは、「暮らしを支えるデザインを・・・」をテーマに「かわさき産業デザインコンペ2010」公開審査会・株式会社 HAKUHODO DESIGN」(博報堂デザイン)永井社長の講演などが行われました。

1 主催者挨拶

まずは、主催者を代表し川崎市長から挨拶がありました。
「川崎市では、デザインによる産業振興を目的に平成元年からデザインフェアを開催し、また、平成8年度からはデザインコンペの公開審査会も併せて開催しており、現在では、デザイン関係者に広く認知されるものに成長して参りました。これもひとえに審査員の皆様や協賛企業の皆様のご協力の賜と感謝しております。
産業デザインコンペは市内の元気な企業からの課題に対し、応募いただくもので、第一次審査会で10作品がグランプリ候補として選定されております。既に、デザインコンペの優秀作品がグッドデザイン賞にも選出されるなど、評価をいただいているところですが、今後も、川崎発のグッドデザイン商品が生まれることを期待しております。
また、今回は、コンペ15回記念として特別高校生部門も併設され、最優秀賞等13点の受賞作品が選ばれております。
厳しい経済状況が続きますが、今日参加された皆様が福祉や環境産業等の未来をデザインで切り拓かれていくことを祈念し、私の挨拶といたします。」


2 公開審査会

一般部門公開審査会の概要
市内企業の個別課題9つに対し、デザインやアイデアを募り商品化を目指す
テーマは、「暮らしを支えるデザインを・・・」
全体で145点の応募があり、第1次審査会(2010年10月15日)でグランプリ候補10作品を選定
この候補作品を公開審査し、グランプリ1点・優秀賞4点等が選定されました。

審査員

協賛企業

プレゼンテーション

審査中

審査員の方々

課題を提出された協賛企業の方々

プレゼンテーション

審査中

<審査員>
審査委員長
倉方 雅行氏  (有)セルツカンパニー 代表取締役/プロダクトデザイナー

審査員
戸谷 毅史氏  東海大学教養学部芸術学科 教授/インダストリアルデザイナー
福田 哲夫氏  産業技術大学院大学産業技術研究科 教授/インダストリアルデザイナー
森山 明子氏  武蔵野美術大学デザイン情報学科 教授/デザインジャーナリスト
武者 廣平氏  (株)武者デザインプロジェクト 代表取締役/マルチタスクデザイナー


一般部門公開審査会 候補作品への審査コメント

課題 ストレッチャーになる病院用ロビーベンチ/株式会社キルト工芸

作品名:TATAMI    応募者:ASASAKA(浅野達哉さん・坂井洋介さん)

病院での利用を考えると安全性は特に重要
確かに、病院のロビーでストレッチャーのデザインの低さはある。
ベンチの肘掛け部分にホコリがたまるのでは
期待するデザイン(現代性)がうまく表現されている
安全性の確保と製造しやすさとの両立が重要
シンプルでキレイ美しい

Tatami

課題 屋内外での使用にふさわしいユニバーサルデザインのエプロン/株式会社タクエツ

作品名:KANGAROO    応募者:青木 友希 さん

審査員が実際に着用
鞄としては重く無い?
エコバックをイメージさせる
エプロンとしては若干小さいか。
表裏生地はコットンだが、エプロン側を撥水性にすればエコバックの中の汚れも防げるのでは
見た目の素材も重要
裏返すと丸くなってかわいい

KANGAROO


課題 御影石とガラスの融合した墓石/株式会社冲セキ

作品名:天 池     応募者:浦山 清彦 さん

好きなデザインにガラスで取り替えられるのは斬新
ガラスを密着させているが当初シリコンで設計していた
墓石をつくるのとかわりない。製品化も充分考えられる
現場の状況(墓園)で想定しないとデザインの良さが出ない。傾斜面は「空が見えること」が意識されているが、前面が垂直は、もう少し検討が欲しかった。
アール部分はデザインではなく、エンドミルの仕上げの問題

天池

課題 CDジャケットディスプレイツール/株式会社モルテック

作品名:Plusus    応募者:中野 寛之さん

3Dプリンターで成型されており精度面で問題ない
水平垂直出しをユーザーが出来ないのでは?
想定の使用者である女子高生の意見も聞いて欲しい
ディスプレーツールとしては、部材が少ない中で面白い仕上がり。
あとは色の機微や説得力あるオペレーション等があると良い。

plusus


カーナビ接続型『モーションメディア』を用いた「指さし」装置/株式会社イクシスリサーチ


作品名:Momonga Navi   応募者:福田 陽子 さん

現在の自動車にカーナビは必須のツールであるが、カーナビに気を取られると交通事故の原因にもなる。
協力した企業のコメントにもあるが、製品化の余地は充分ある。
モーター個数を減らした方がよい
振り方は直感性を引き出せるかがみそ。期待している

MOMONGANAVI

  •  

持ち運びが容易な回転式バーベキュー機/株式会社日の出製作所

作品名:BBQube   応募者:柏村 安良理 さん

左右対称に使えることや、串を段階的にセットでき火の強弱をコントロールできるアイデアがよい
パーツ数が少なく、良いデザインで安価に製作できそう
バックに入るが折りたたんだときロックする機構はぜひ検討して欲しい

BBQUBE


幼児・児童向け抗菌ハウスウエア/株式会社ユニオン産業

作品名:どうぶつへんしんプレート   応募者:木原 悠 さん

内側のアールは指がかかるよう配慮されている
組み合わせで動物の形になるが、クマや狐の動物をもう少し具象化しても良かったのでは
実際にこれを使って食べて欲しい
かわいいデザインで製品化も考えられる

どうぶつへんしん

電磁ロックを使った駐輪場用自転車ラックのデザイン/東海技研株式会社

作品名:外観は同じでも、高低差のある駐輪ラック   応募者:白木ゆみ香 さん

駐輪ラックをカバーで再現したのはよい
これまでの駐輪場は「柵」の閉鎖的なイメージだったが、これを改善できたことは景観ニーズに充分対応出来る
高さが違うのに干渉しあわない考え方は他にもあるが、外観がフラットな形状で、深さで対応するものはこれまでなかった
メンテナンスも容易

ラック


バルーン照明を用いた用途開発/株式会社ライトボーイ

作品名:Light Roof   応募者:oodesign 大村 卓 さん

視認性が高く、充分人を引き寄せるのでは
高さ調整が可能。専用ベンチも有り
当初スケッチよりシンプル。形を再現するのは難しかったのでは?
空気を膨らませると同心円状に横に広がり、コンセプト通りの設計となっている
形態として条件の中で最大の答えと理解している。外側が暗くなってきており、グラデーションとして活かせる
軸にエアブレーキがありこれを活かすためあえて中に線をとおしていない
バルーン用の空気の吸い上げ音が若干気になる
メーカーが指導せずデザイナーのプランを活かしたのは良い

Light Roof

バルーン照明を用いた用途開発/株式会社ライトボーイ

作品名:BALLOON LANP   応募者:大口 進也 さん

皆が集まる場所の空気がデザインされている
空間のアイコンとなり得る
ケーブルを内部に配置したのはデザイナーとしてのこだわり
バルーンを膨らませえるのに時間がかかるか
若干大きいので安全性の観点から小さくすべきか

BALLOON LANP

       



 

3 講演会「第89回かわさきデザインフォーラム」

テーマ : 「これからの広告と公告」

講 師 : 芥AKUHODO DESIGN 代表取締役社長 永井 一史氏

講 師 : 芥AKUHODO DESIGN 河尻 亨一氏

永井氏

川尻氏

永井一史氏
多摩美術大学卒業後、博報堂入社。2003年、戦略から広告までトータルにブランディングを手がける、鰍gAKUHODO DESIGNを設立。2007年、デザインを通じてソーシャルな課題解決に取り組む、+designプロジェクトを立ち上げる。2008年、雑誌「広告」編集長に就任。主な仕事に、サントリー「伊右衛門」、資生堂「企業広告」、日本郵政「民営化キャンペーン」など。毎日デザイン賞、クリエイター・オブ・ザ・イヤー、ADC賞グランプリなど受賞多数。
河尻 亨一氏
1974年生まれ。1999年早稲田大学卒業後、マドラ出版入社。元「広告批評」編集長。HAKUHODO DESIGN/キュレーター。東北芸工大客員教授。銀河ライター主宰

 

「公告」化の背景

永井
今日は、テレビCMやポスター、新聞広告といった従来の手法にはまらない新しいコミュニケーション事例をご紹介しながら、広告の変化をみなさんに感じていただければと思います。強力な助っ人として、元「広告批評」編集長であり、いまはHAKUHOO DESIGNのメンバーでもある河尻さんにヘルプで入ってもらいました。

河尻
私が聞き手になるスタイルで進めていきたいと思います。永井さんは雑誌「広告」の編集長もされているのですが、この雑誌で昨年の夏、「広告の新しい役割って何だろう?」という特集を企画されましたね。

永井
この特集では、現在のメディア環境の変化をふまえた上で、新しい広告の可能性を考えてみようとしました。@「社会のためになる」A「純粋体験を生みだす」B「リノベートする」C「サービスに進化する」D「大きな共感の場をつくる」という5つのキーワードを軸に、生活者、あるいは社会の側から広告の価値を再規定しています。

河尻
そこで紹介されていた広告事例の中には、商品を売ったり企業のイメージを向上させるだけでなく、社会貢献を志向していたり、人と人の結びつきを強める目的で行われているものも多く見受けられますね。

永井
“ソーシャル”を志向する広告が増えているんです。僕自身が関わっているものとしては、「TAP PROJECT」などがそれに当たります。これはレストランで提供される水に100円以上の募金をお願いするプロジェクトで、ドネーション(寄付)は清潔で安全な水が手に入らない国の子どもたちをサポートするユニセフの活動に用いられます。広告批評

河尻
いまはそういった活動の存在も、TwitterやFacebookなどをうまく活用することで、たくさんの人たちに知ってもらうことができますね。

永井
ええ、ユーザーの自発的発信により、情報が拡散していきます。デジタル技術の飛躍的な進化と社会への普及が、広告に大きな変化をもたらしたと言えるでしょう。いまは多くの企業や組織がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用し、ユーザーと直にコミュニケーションするようになっています。

河尻
日本もそうですが、アメリカでその傾向は一層顕著になっており、例えば昨年のカンヌ国際広告祭でグランプリを受賞した「Twelpforce」(ベストバイ)もそういったサービスでした。ベストバイは米国の家電量販チェーンですが、2,000人以上のスタッフをTwitterを使ったカスタマーサービスに割り当て、顧客から寄せられる様々な問い合わせにスピーディにレスポンスできる体勢を整えています。

永井
たんなる商品セールスにとどまらず、カスタマーのメリットを考えているんですね。今日はのちほど、こういったパブリックに寄与する要素を備えた広告事例をご紹介していきますが、それは時代のニーズでもあると感じています。
最近では、新しいモノを手に入れ消費することによって、家族や個人の幸せが実現していくモデルの限界を感じ始めている人びとも増えていると聞きます。
そういった時代の「広告」には、“広く告げる”以上の役割を果たす「公告」であることが求められているのだと思います。

デザインの可能性

河尻
なるほど。雑誌「広告」のデザイン特集(2011年1月号)についてもうかがってみたいと思います。「デザインは生き残れるか?」という、なかなか大胆なタイトルがついていますが。

永井
いや、タイトルに関しては雑誌らしいキャッチ感を狙った部分もなきにせよあらずで(笑)、デザインの未来を悲観しているわけではありません。むしろデザインの果たせる役割や意味は以前にも増して大きいと僕は考えています。しかし、ここで言う「デザイン」は、2000年代のデザインブーム的なトレンドからイメージされるそれとは異なるものであり、「広告」と同様、「デザイン」も従来の慣性に従って捉えるだけでは、その役割が後退していくのではないかという問題意識があります。デザインとは本来、生活や社会の課題を解決し、豊かで幸せな生活を人々にもたらすものですから、このあたりで一度、その原点に立ち返る必要があると思うのです。カタチを生みだすためのデザインにとどまらず、思考や運動、哲学にまで、デザインという行いを敷衍化するにはどうすればいいか? この特集はそういった視点で編集しました。

「広告」と「公告」  ―最新事例紹介―

河尻
 では、もう少し事例を見て行きましょう。先ほどもお話に出たカンヌ広告祭 には、世界の広告をリードする作品が数多くノミネートされていますので、昨年の受賞作をいくつかご紹介したいと思います。永井さんも2008年にデザイン部門の審査をされましたね。

永井
  ええ、TAP PROJECTを日本でスタートさせるきっかけにもなるなど、カンヌはいい刺激になりました。このプロジェクトはもともと、「Droga5」というクリエイティブ・ブティックのCEOであるデイビッド・ドロガ氏が2007年にニューヨークで始め、たちまち全米へと広がったものです。現在では、世界5カ国で展開しています。

河尻
カンヌでも、その年くらいからソーシャルなものが目立ち始めたという印象です。昨年は「Choose A Different Ending」というロンドン警察の啓蒙キャンペーンも高く評価されていました。これはナイフを屋外に持ち出すことの危険性を若者に伝えるもので、Youtubeで展開されています。実際にご覧いただいたほうがわかりやすいですが、ショートムービーの最後に「ナイフを持つ」「持たない」といった選択肢が表示され、どちらをクリックするかでその後のストーリーが変化していきます。

永井
公共広告の進化形と言えそうです。Youtubeで展開することで、メッセージを伝える対象である若者層に届きやすくなっているところもよく考えられていると思います。

河尻
日本の事例としては、地域活性化につながった成功例をいくつか。「熊本城の一口城主」や「岩見沢レンガプロジェクト」が有名です。「一口城主」というのは、老朽化する熊本城の修復費を市民からの寄付でまかなおうという企画ですね。

永井
たんに募金を集めるのではなく、協力者全員が“熊本城主”になれるというアイデアが面白い。一口一万円を支払うことで、参加者には「城主証明書」や「城主手形」(地元商店街で買い物をする際に特典がある)といったアイテムが交付され、氏名を記した木製プレートも城内に展示されるという遊び心のあるプロジェクトです。一方、「岩見沢レンガプロジェクト」は、火事で焼失した駅の改築に際して寄付を募ったものですが、駅の外壁のレンガに寄付者の名前をクレジットしました。「人の思いが詰まったデザイン」として評価され、2009年のグッドデザイン賞で大賞を受賞しています。

河尻
雑誌「広告」の「広告特集」でもキーワードのひとつになっていた「サービス化する広告」(ユーティリティ)は、現在の広告界のトレンドにもなっています。2008年のカンヌでグランプリを受賞したUNIQLOCK(ダンス映像が時計として機能する)が有名ですが、ほかにも面白い事例がたくさん出てきていますね。最近では「ドミノピザアプリ」(GPSと連動し、路上にでも公園にでもピザを届けてくれる宅配ピザ注文システム)が話題になっていました。

永井
こういったアプリやウェブサービスは、それが使い勝手のいいものであれば、ユーザーのメリットにもなり、企業にとっては売り上げ増に結びつけることができるため、今後も様々な試みが出てくるのではないかと思います。

河尻
最後にBOP(ベース・オブ・ピラミッド)ビジネスの展開例をいくつかご紹介します。これに関しては永井さんからお話いただきましょう。

永井
このところにわかに注目を集めていますからご関心をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、簡単にご説明すると、BOPというのは世界で約40億人に達するとも言われる、年間所得が3000ドル以下の世帯の人びとを対象として行われるビジネスです。ビジネスと言っても営利追求を第一義とはせず、廉価なプロダクトを提供することで発展途上国の生活水準向上に寄与することを目的としたCSR型のビジネスモデルを志向しています。
事例としてはJaipur Foodというゴム製義足(原価30 ドルで製造できる)やLife Straw(汚水を簡単に浄化できる筒状ツール)などがよく知られていますね。昨年ミッドタウンで開催された「世界を変えるデザイン展」では、こういった視点でセレクトされたプロダクトやプロジェクトが数多く紹介されており、僕自身、デザインの可能性を改めて考えるきっかけになりました。


カンヌ国際広告祭は、 One Show、クリオ賞と並び、世界3大広告賞の一つといわれる世界最大級の広告賞の名称。正式名称は「International Advertising Festival」、通称カンヌ・ライオン。総称で「Cannes Lions International Advertising Festival」と呼ばれる。毎年6月下旬に、フランスのカンヌ市にて開催される。審査は世界中から選抜された審査員による。フィルム部門、プレス部門、アウトドア部門、サイバー(インターネット)部門、メディア部門、ダイレクトマーケティング部門、ラジオ部門、チタニウム(統合キャンペーン)部門、プロモ(SP)部門、デザイン部門(2008年第55回から新設)以上ウィキペディアから抜粋。




4 かわさき産業デザインコンペ2010表彰式

   〔コンペ第15回記念特別(高校生)部門〕

デザインテーマ「暮らしを支える新しいユニバーサルデザインの提案」
協賛企業 富士通デザイン(株)
最優秀賞「かさぱ」    応募者:東京都立工芸高等学校 佐藤 真美さん

かさば

かさば

最優秀賞作品「かさぱ」

富士通デザイン(株)により見える化

高校生部門審査講評
富士通デザイン株式会社 代表取締役社長  加藤 公敬氏

審査会では、しっかり時間をかけて皆さんの思いを汲み取らせていただきました。
使う人になりきって、使う人の気持ちを考えているかどうかを審査のポイントにしました。ユニバーサルデザインは、多くの人が使いたいと思うかどうかです。そしてデザインは、美しいことはもちろん、似たものがないか調べるといったことも必要です。
今回の審査は、専門家にも見ていただいているので、高いレベルの審査になっています。
その中でも佐藤さんの作品は特に優れており、製品ネームもわかりやすく、体に身につけたイラストもあって、使う人の気持ちが考えられていると思います。佐藤さんの作品を見える化しきちんとパネルにする際に、チェックが佐藤さんから、パネル制作者へあり、修正もしました。デザイナーのタマゴとして非常に頼もしいと思いました。佐藤さんを選んでほんとに良かったと思っています。
応募した皆さんには次の機会には一般部門にも応募して欲しいと思います。


   〔一般部門〕

デザインテーマ「暮らしを支えるデザインを・・・」
グランプリ     課題H バルーン照明を用いた用途開発「Light Roof」  
oodesign
 大村 卓さん

 

 

講評

賞授与

審査講評 倉方審査委員長

15年の節目に審査員長に推薦され、非常に緊張しています。
公開審査で行っているので、ただ付箋をつけて投票していると思われがちですが、事前の審査会で議論を相当積み上げています。また審査にあたっては、応募者の方のお名前を審査員には非公開としています。
審査は、非常に難しかったです。製品と商品の違いは「売れるかどうか」にあると思います。今後、メーカーさんや流通さんと検討されると思いますが、そこまで考えることが難しくもあり楽しくもありました。
グランプリ作品は、当初と形状は変わりましたが、コンセプトは崩れていません。もともと工事用の製品ですが、そこから生活に潤いを与えるものとして「情緒的」なものであると感じました。最初の考えが最後まで通っていて評価できると思います。また、部品点数が押さえられていて既存の技術力ですぐに生産できると思います。屋外カフェ等に展開するのでは、と楽しみにしています。

<優秀賞> 
TATAMI・KANGAROO・BBQube・外観は同じでも、高低差のある駐輪ラック
<入賞> 
天池・Plusus・Momonga Navi・どうぶつ変身プレート・
BALLOON LANP
<その他> 佳作5点

 

 

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