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かわさきマイスター一覧

平成25年度認定かわさきマイスター

青木 直

職種:旋盤工 
有限会社青木精密製作所

汎用旋盤による精密な旋削加工に優れた技能を保持しており、50年以上の経験のあるアルミ素材の加工では薄くて長い製品を得意としている。無垢材から正確な真円を出しつつ輪状になった部品製作や1/1000ミリ台の加工を容易にする技能は素晴らしく、少量多品種の一品生産・試作品や複雑かつ難易度の高い製品を汎用旋盤にて自由自在に操って加工する。創造性を備え、汎用旋盤を自在に駆使する技を保持するだけでなく、後継者育成にも成功しているマイスターである。

大友 豊輝氏

職種:ピアノ調律技能士 
株式会社サンフォニックス

ピアノの調律をはじめ、さまざまなタッチや音色を生み出す整調、整音、そしてピアノの解体修復に優れた技能を保持している。“双方納得ゆくまで話し合う作業こそ最高の音楽創造が可能”を信念に、幅広いプロのアーティストからの厳しく高度な要求に応えることで深い信頼関係を得ており、日本のピアノ史に残る価値の高いピアノを解体修復する仕事にも取り組んでいる。芸術的センスが不可欠ともいえる音楽の世界で、地道な研鑽により身に付けた技能を分かり易く伝えることができるマイスターである。

比屋根 卓氏

職種:板金工 
日崎工業株式会社

手動のレーザー溶接などを駆使する複雑なデザインの各種サイン・オブジェ等の板金加工に優れた技能を保持している。職場を次々と変えることで幅広い技を身につけ、一品生産や少量生産が特徴であるサイン物の板金加工は複雑な形状で難しい加工であるが、独自のペースで仕事を進める性格とゆったりした雰囲気から容易に行っているようにみえ、また、後進の指導にも積極的に取り組んでいる。穏やかな気持ちの中に強い信念を持ち、会社を替わりながら技能を高める新たなモデルを示すマイスターである。

本川 勇氏

職種:造園技能士 
青山造園

造園設計・施工・管理など、幅広く手がけているが、庭木・石・水を巧みに使いこなす伝統的な和風庭園製作を最も得意としている。京都で9年間修業した後に独立し、仕事が安定した37歳で専門学校に入学して習得した図面製作は卓越しており、PCを使用せず、スケッチで提案する能力は素晴らしい。後継者育成にも力を入れており、海外でも指導した経験もある。日本の伝統的な庭園づくりの技能を備え、また次の世代の若手にみずからの技術と経験を伝えることにも情熱を秘める指導しているマイスターである。

梶ヶ谷 明氏

職種:工具研磨工 
田代精工株式会社

金属の切削加工に用いる切削工具や特殊刃物の再研磨や製作に優れた技能を保持している。約1,000社からの多種多様な注文のうち、特に難しい新規受注品や改造品は全て設計段階から関わり、砥石が泣いたり、喜んだりする声を聞きながら、どんな難易度の高い仕事も思い通りに加工可能で、航空・宇宙産業で使用される新素材加工用新型エンドミルを開発した。若手社員の教育も積極的に行っており、工具工の将来をしっかりと見据えた、年齢に関係なく働くモデルとも言えるマイスターである。

平成24年度認定かわさきマイスター

橋本 一成氏

職種:内装仕上工事・表具工事 
株式会社内装ハシモト

内装工事・表具工事全般に優れた技能を保持している。内装工事は多様な技能と伝統的な技法の応用や新製品の施工法の研究が要求されるが、所属する組合では新建材の研究や研修の企画・指導に取り組み、率先して若い従業員と現場で工事をしている。また、澱粉メーカーから接着剤開発時に助言を求められ、製品化後は全国で施工法を指導した。長年、協会の講習会指導と技能検定委員を続けており、次代に向けての技能継承と業界の発展に貢献し続けているマイスターである。

二宮 泰雄氏

職種:表面処理(めっき) 
株式会社日本アレフ川崎工場

半導体部品等の小物部品のめっき加工に優れた技能を保持している。当初、入社した企業では30代前半で中国の工場へめっき加工責任者として赴任。現在の会社では、めっき液の自社製造等の改革を実施し、高い不良率の低減に成功。また、髪の毛程度の太さの金属の内径100μmにめっきする世界最小の微小内面めっきの開発に成功。自身の技能を業界の発展に役立たせたいと考えており、ものづくりにおける技能と技術の境を越えた新たな役割が期待されるマイスターである。

小林 昭二氏

職種:築炉工 
株式会社品川ナックス

製鉄所の高炉の内壁に貼るような耐火レンガを積み上げ製作する、製鉄等に不可欠な「築炉」について優れた技能を保持している。耐火レンガを積むモルタルの厚さは約1mm程度と非常に薄く、何段も重ねて素早く寸法誤差の範囲に納めることは熟練の技を要す。また、炉に流入する鉄鋼等の品質向上や時代のニーズに合った施工への対応が求められるが、地道な努力により身に付け、約50人の築炉技能士を育成した。地道な努力を積み重ね、今なお新たな課題に挑戦し続けているマイスターである。

加藤 眞理氏

職種:ステンドグラス製作・修復 
葛籠屋工房

ステンドグラスの製作と修復に卓越した技能を保持しており、アメリカ技法とヨーロッパ技法の双方の技法を習得した日本でも数少ない製作者。国内最大級240平方メートルの製品、住宅に設置の小型製品、江戸時代に天草地方にて製造された製品修復など、数多くの製品を手掛けた。ステンドグラスは癒しであるので、製作の苦労を製品に残さないことを心掛け、デザインから企画、設計、製作、取付まで一貫して行う。芸術的な感性を活かし、こだわりを持った美しさを表現する向上心旺盛なマイスターである。

千葉 忠夫氏

職種:精密板金加工 
葉山工業有限会社

精密板金加工に優れた技能を保持している。プレスや金型製造等の技術を活かし、製品毎に治具や金型を試行錯誤して製作し、配電盤筐体など非常に複雑な部品を多品種生産してきた。現在は航空機、カメラ、スマートフォン等の高品質で短納期の精密板金部品を製作。近隣製造業15社で共同製作等の協力関係も構築。近年、子息が外部活動に積極的に乗り出すなど、新たな発展に踏み出している。創造性を備えた精密板金の技能者に加えて、後継者育成にも素晴らしい能力を発揮しているマイスターである。

平成23年度認定かわさきマイスター

伊原 正男氏

職種:内装仕上技能士 
有限会社インテリアいはら

壁紙を使用した内装工事に卓越した技能を保持している。 内装仕上の需要が和風から洋風へと変化する時代の中で、当初から壁装工事を重視し、たたみ皺が出易い自然素材・エコウォールなどの皺を防ぐ、丸めだたみ工法を発案するなど、高い技術・技能を発揮している。 また、現在の職人に必要である、技の本質を正しく言葉で表現する巧みな話術にて、全国各地で講師を務めている。 職人技の本質を体だけでなく、話術を備えて伝える活動をしているマイスターである。

平成22年度認定かわさきマイスター

吉永 惠一氏

職種:クリーニング 
吉永クリーニング店

クリーニング業務全般、特にクリーニングの基本とされるYシャツの洗浄、手仕上げに卓越した技術を保持している。 アイロン仕上げを大事にし、丁寧なクリーニングをする中で、その腕が評価されて多くの固定客をつかんできた。 2005年度「全国ワイシャツ仕上げ競技大会」での優勝は、卓越した技能を象徴しており、手の技による仕上がりの違いで勝負をして多数の顧客の心をつかむ素晴らしさを証明した。 手仕事の技で生きることの大切さを教えてくれるマイスターである。

平成21年度認定かわさきマイスター

田中 司好氏

職種:食品サンプル 
有限会社つかさサンプル

食品であれば何でも写し取って、本物を見ずに色や形を正確に再現し、特に難しい和食に関しても見事に再現する。 見た目の美味しさを表現する技術は日本有数であり、本物以上に食欲を増進させるサンプルを製作する。 マスコミの取材は引けも切らず、取引先は日本国内のみならず世界中に広がっている。 極めて研究熱心で近隣の北部市場に頻繁に出向いて観察している。ものづくりの楽しさを伝えることが出来るマイスターである。

平成20年度認定かわさきマイスター

平賀 正明氏

職種:生産システム(加工・組立)の設計・製作
(株)クレール

ものづくりにおける生産システム設計、治工具や自動機の設計・製作において、優れた技能と技術を発揮している。 顧客から来た部品の図面を見て、それを効率よく作るための治工具などを製作している。発注される部品は、同じ種類のものでも絶えずバージョンアップされたものばかりなので、以前のものより一層効率的な治工具を作らなければならない。ここに、絶え間なく自分を磨く能力が発揮されている。

井上 衛氏

職種:造園士 
(株)井上植木

作図から作庭までの樹種の選定、石組み手法、霜よけ作業、エコ対策にかかわる植生配置などにおいて卓越した技能を保持している。霜よけに使う紐を撚り、結び目をあざやかに松竹梅に形作る彼の指はまさに職人の指である。 日本の造園は世界に例のない芸術性の高い独自のものであるが、その技術を基礎から高度の応用まで習得するとともに、その技術を表現し、教育する能力も兼ね備えている。

平成19年度認定かわさきマイスター

野浦 惣一氏

職種:ものづくり多能工 
株式会社サンテック

機械製品開発の専門家で、開発から製造まで全てを行っている。とりわけ摺動面(しゅうどうめん)を多く持つ工作機械の組立において、54年間の年月で身につけたキサゲ加工などの技術・技能が十分に活かされている。 勤務先工場内の加工機械の多くをレトロフィットしているが、これは機械の機構とその加工技術の双方を熟知していないと出来ないものである。 また、開発アイディアを出すとともに、それを具現化する能力に優れた職人である。 「川崎ものづくりブランド」認定の「総削りだしゴルフパター」などには、長年身につけてきたメカニクスについての卓越した知識やノウハウが活かされている。

落合 康孝氏

職種:プリント配線基板製造工 
シンワフロンテック株式会社

新しいプリント配線基板の開発と製造を行っている。高級乗用車に用いられる、多層で端子を内蔵させた多機能のジャンクションボックス。厚さ80μ(ミクロン)のフレキシブル基板への積層技術等を駆使した世界最小の電磁界プローブ。フィンと一体化したヒートシンク基板。様々な工法を駆使して作る多層基板などである。 製造されるものはいずれも量産が難しく、カスタム製品が中心で手作りのものも多いのだが、これらはみな量産を想定した上での「ものづくり」であるところに、その凄さがある。発想、創意工夫、試作、製品化など多方面に秀でた電子技術のマイスターと言える。

飯嶋 義弘氏

職種:時計技能士 
時計工房飯嶋商会

ロレックスなど、様々なアナログ式時計の複雑な構造を理解し、その時計の故障箇所を的確に把握し、分解、洗浄、組立、破損・磨耗した部品の製作などもできる技術と技能を持っている職人である。 時計の部品機構は、メーカー毎にそれぞれ異なっているため、そのメカを解明し、工夫をしていくのが楽しいと話されている。 後継者の育成にも大変熱心であり、時計技術者の集まりの組織「日本時計研究会」で、月1回講師を勤め、技術・技能の普及に努めている。

平成18年度認定かわさきマイスター

吉田 良雄氏

職種:靴製造 
鶴川製靴所

近年はフィギュアスケート靴作りに忙しく、木型の調整が一番の熟練ワザで、正確に作るということがポイントです。 国内はもとより、国外でも活躍中の一流選手などのスケート靴も手がけており、選手の滑りの特徴を頭に入れながらの、牛革の裁断、専用の木型作り、つま先の素材の織り込みなどあらゆるところに技と創意工夫が生かされています。

鈴木 貞吉氏

職種:難切削特殊加工 
サンテック株式会社

普通旋盤を主体とする難切削・特殊加工が得意で、S45C等の一般材だけでなくHRC55以上の難削材の加工を公差±0.01mmの精度で加工します。加工に際しては音で判断することが一番多く、削る音を聞くだけで工具の寿命や切削条件等を見極めることができます。また、旋盤の分解修理もし、あらゆるトラブルの問題解決ができるという点にも長年の熟練者としての素晴らしさがあります。

小池 忠雄氏

職種:精密プラスチック金型製作 
株式会社長津製作所

デジタルカメラや携帯電話などの筐体の金型を作っています。通常はミクロン単位の精度ですが、これはサブミクロン・ナノレベルの精度の高精度かつ複雑形状の加工です。 ポイントは仕上げのところで、キサゲ、タガネ、ヤスリなどを駆使し、顕微鏡を見ながら作業をします。図面を見て、それを反転させた形や完成品の姿をイメージしながら金型図面を構想して、超精密な金型を作ることができます。

石塚 よし子氏

職種:洋裁技能士 
平間洋装店

客の体型に合わせた衣服を作るだけでなく、襟ぐりや袖付けの工夫、正確な柄あわせなど、使う人の嗜好に合わせて、創意工夫を凝らしてパタン作りと仮縫いを行っています。 長い年月をかけて蓄積した技能から生み出される余裕が、シルクのように薄くて柔らかく加工が難しい素材の性質をうまく使った様々な工夫を可能にしています。特級婦人子供服技能士。

平成17年度認定かわさきマイスター

流石 栄基氏

職種:印刷技能士 
日本プロセス株式会社

カラー印刷において、色の再現を得意分野としており、スキャナーを媒体に色分解をする技能を保持している職人であり、世界的なアーチストのポスターや画集・写真集などを手がけています。 印刷は、色分解した後、YMCK(黄、赤、藍、黒)4色を組み合わせた網点からできており、色彩に関する経験と感性が重要となり、作家のイメージする色を出すのは高い技術が要求されます。

磯野 紀子氏

職種:印章彫刻士 
一伸堂印房

判子作りにおいて、失われつつある手彫りの技能を保持している貴重な存在の職人です。 密刻や篆刻など技能領域の拡大に研鑽を積み、コンテストや展覧会の出品にも挑戦する他、ボランティアで小学生に篆刻を教えるなど、社会活動も積極的に行ない、社会に貢献するという生き方は、ものづくりに関わる人達の手本でもあります。

平成16年度認定かわさきマイスター

畑 幸男氏

職種:食肉加工士 
有限会社伊勢銀

食肉加工の熟練者で、精肉の高度な見極めに優れ、素材、塩、スパイスや温度調節等本格的製法とドイツ製の機械で練る、ボイル、焼くという熟練技能を駆使して、オリジナルな多品種の製品を生産している。 特に、国際コンテストで受賞するなど日々の研鑽にも力を入れ、後継者の指導にも情熱を持った職人である。 麻生区在住。

浅水屋 甫氏

職種:広告看板製作 
浅水屋カンバン店

コンピューター全盛の中、筆一本であらゆる字体を描いていく看板業の熟練者である。小さい看板から石油プラントのタンクの壁面画、店舗の看板、ポスター等を手作業で製作していく、「匠」という言葉が似合う貴重な技能を保持している。各種コンクールにも応募し、挑戦意欲も旺盛な職人である。

平成15年度認定かわさきマイスター

堺 昭二氏

職種:旋盤工 
(株)和興計測

旋盤加工における熟練工である。不定形で複雑な形状の製品(防爆ケーシング)の重心点を素早く捉え、短時間で品質を確保し加工している。その加工方法に工夫を凝らし常に向上心を持って治工具、バイト類を開発し、少量多品種で精度の高い製品作りに貢献している。 後継者の指導にも尽力し、創造性もある新しいタイプの職人である。

平成14年度認定かわさきマイスター

三上 峰緒氏

職種:美容師 
美容室エルモア

美容師界の草分けであり、第一人者として多くの美容師を育てて来た。特に創案した編み込み技術を 「夢のある編み込み」 として、独自のヘアースタイルを研究し、全国で講演会を開き、また、中国に於いてヘアーショーを開催するなど、技術の普及に積極的に取組み、後進の育成指導に熱意を持っている。

前原 昭氏

職種:木型工 
(有)前原機型製作所

工業の基盤となる職種である木型工の熟練度の高い職人である。現在、素材が木から発泡スチロールに替わって来たが、その職人技で、大型エンジン関係から小さい歯車まで、あらゆる型を、自分のオリジナリティーで工夫開発し、製作している。また、木型の高い技術を保持しながら、後継者の育成にも尽力している。

小林 伸光氏

職種:和服洗い張り 
港屋京染店

高級和服に不可欠な洗い張り 「信子張り」 を継承し、その熟練の技は、顧客からも全幅の信頼があり、根強い需要がある。和服生地の見極めに精通し、10年20年着た和服を、洗い張りで、新品同様に生き返らせる技能は  素晴らしく、また、藍染めも継承し、小中学生に指導するなど貴重な職人である。

栗田 佐穂子氏

職種:洋裁・介護服 
登戸ドレスメーカー学院

ドレスメーカー学院副院長の職にあり、服飾全般の技術指導者として、教鞭をとるかたわら、専門学校やテレビの講師として、広く技術の普及に努めている。技術的には 「ユニバーサルファッション」 として高齢者、障害者用の衣服を独自のアイデアで開発している。特に介護服が、病院関係者や患者さんから、着やすい服として好評を得ている。

平成13年度認定かわさきマイスター

若林 近男氏

職種:表具師 
若林表具店

表具師としての仕事の中でも、掛け軸や屏風などの修復は、高度な技能が必要であり、絵が生きるように、生地選びから糊貼りなどに優れた技能を発揮している。熟練した技能により、古い表具から現代のクロス貼りまで、正確な仕事に顧客からの信頼も厚い。技術校の講師を務め、後継者の指導にも積極的な職人である。

関戸 秀美氏

職種:神社寺院銅板屋根工事 
(有)関戸

全国の神社、仏閣、宮殿の修理改修に携わり、技能の研鑚をしてきた。特に高欄飾りである「宝珠」などを作る槌起の技能をマスターし、銅板屋根職人として高度な技能職である。日本独特の社寺建築における、桧皮葺の屋根の形状等を銅板葺で作り出す加工にも卓越した技能を持ち、この分野で、不可欠な職人である。

佐藤 榮子氏

職種:洋裁 婦人服 
洋装店クチュールボンテ

デザインから製図、縫製まで全て一人でこなし、その優れた技能によりオリジナルデザインと着心地の良さで顧客に喜ばれている。長年の経験から、オーダーメイドとして体型に合わせた洋服を、生地の素材、裁断方法も研究し製作している。後継者の育成や社会的活動にも積極的な職人である。

平成12年度認定かわさきマイスター

小林 誠一氏

職種:調理師 
(株)ローズホテルズ・インターナショナル

シンガポール、ポーランド両大使館に勤めながら料理の腕を磨き帝国ホテルの村上シェフを師と仰ぐ。ホテルの総料理長として、調理の全てを管理し、レシピだけでなく独自の味付けを教えるなど、 持っている技術は高い。技能検定委員として、社会的な活動にも 積極的である。

鍵屋 清作氏

職種:金属ヘラ絞り 
今野工業(株)

ヘラ絞りは、 円形状の金属盤を回転させながらヘラ棒で押さえて丸い立方体を作るものであり、むらを出さず、位置に注意をしながらの作業は経験と勘に頼らざるをえず、熟練度の高い職人である。単品で少量かつ複雑な物を作るには、ヘラ絞りはなくてはならず、不可欠な人である。 高津区在住。

平成11年度認定かわさきマイスター

只木 角太郎氏

職種:洋服仕立て紳士・婦人 
服装タダキ

オーダーメイドの特徴である顧客の体型に合わせ、身につけているのを忘れさせるような、しなやかな着心地の良さをモットーに、技術技能を発揮し、着るものに愛着が生まれる洋服造りを心掛けている。また、時代のファッション感覚とのずれを生じさせないないために、ファッションショ−を行い研鑚を図っている。

大橋 明夫氏

職種:プレス順送金型設計製作 
(株)クレール

中小企業の工業系では、量産と工程の省力化が課題となっているなかで、蓄積された経験を活かし、トランスフアー型のCAD−CAMシステムを駆使し、金型の設計から加工まで一貫して行っている。特に「順送」による「しぼり」(一枚の板からしごいて筒のようにする)等を得意とし、日本のハイテク産業を支えている一人である。

平成10年度認定かわさきマイスター

都倉 正明氏

職種:フラワー装飾 
都倉生花店

親の代から花卉生産で蓄積した生花を扱う見識が、生活に潤いを与えるフラワー装飾の技能に生かされる。より持ちのよい花を提供することを顧客へのサービスの基本として、生花店を経営。業界の役員として後継者の育成に尽力。98世界らん展フラワーデザイン部門で最優秀賞を受賞。 1級フラワー装飾技能士。

内海 正次氏

職種:寝具技能士 
ふとんのうつみ

人生の3分の1は寝て過ごす。その寝具を、若いころに身につけた冨田屋(とんだや)流の技能で、顧客からの多様な注文に応じて造る。特に優れた技能を要する「かいまき」の製作で は、熟練の技が発揮される。販売中心の寝具店が増えるなかで、手作りの綿布団の良さを伝える努力を惜しまない。 1級寝具技能士。

石井 一夫氏

職種:刃物研ぎ・鋸目立て 
二見屋鋸店

自宅で刃物店を経営し、家庭刃物はもとより、大工、建具、調理、植木、洋服仕立てなど各種の技能者が使う刃物を、手作業や水研機を使って研ぎ、見事な切れ味を蘇らせる。15歳で鋸鍛冶屋に入門して体得した鋸目立ての技能には、替刃式の鋸の普及の中でも、根強い需要がある。 後継者身育成に腐心。

平成9年度認定かわさきマイスター

中村 量貢氏

職種:建築板金 
(有)ナカムラ工業

現代の住宅建築では、板金設備部品のライセンス工事が主流だか、規格外の工事で、長年の経験から、作業の中身と金属の性質を熟知し、勘とひらめきで頭の中で設計図を描き、ピッタリとその場に納まるように仕上げる。メーカーの試作品の製作でも、この熟練技能は欠かせない。同業組合の役員としても尽力。 1級建築板金技能士。

石渡 弘信氏

職種:手描友禅 
石渡染色

優れた友禅染の技法と日本画の表現方法で、日本の自然の豊かさ・美しさを、絹の特性を生かしながら、深みのある色合いで、潤いと品格をもって染め上げる。下絵書きから彩色仕上げまでの全工程を1人で行う。特に、紺色の微妙な濃淡や、金箔押しの微細さ、そして繊細で複雑な描写が展開する構成力は素晴らしい。現代にもマッチする商品開発や市民向け講習会を積極的に行っている。 経済産業省認定伝統工芸士。

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