島工業 株式会社

常に前進チャレンジ!

創業51年の地冷・地域冷暖房設備工事業者

代表取締役 島 邦男
事業内容 地冷・地域冷暖房設備、ビル空調衛生設備等の防熱断熱工事業
企業名 島工業 株式会社
創業 1971年(昭和46年)11月
所在地 川崎市高津区下野毛3-8-30
電話 044-811-0555
FAX 044-811-9030
従業員 15名
代表 島 邦男(シマ クニオ)
URL https://shima-kk.com/

高津区下野毛にデザイン事務所と見間違うような木目を基調としたお洒落な内装のオフィスがある。その会社が島工業である。島工業は、地冷・地域冷暖房やビル空調衛生設備工事を行っている。「設備工事業」とは思えないスマートな事務所ではあるが、この会社は地域や大型ビルの重要インフラである冷暖房設備を支えている。

「誠実と和」をモットーに、失敗を恐れて変わらないことよりも常に前を向いて前進チャレンジを掲げる同社の島社長にこれまでの展開と今後の抱負を伺った。

51年前に川崎で地冷・地域冷暖房設備工事業を創業し信頼を積み重ねる

島工業は、1971年に川崎市で創業し、今年で51年目を迎えた。創業者は島社長の父である。設立当時は、高度経済成長期で大型ビル等の建設需要も旺盛で、その建設に付随する大型の冷暖房設備の工事も求められており、ビジネスチャンスを活かすべく創業した。誠実、丁寧に受注工事をこなしていく中で、元請けの信頼を着実に重ねいき、徐々に業容を拡大していった。

同社の事業は地冷・地域冷暖房設備、ビル空調衛生設備等の防熱断熱工事である。例えば、横浜みなとみらいでは、その地域へ供給する冷暖房システムが設備されていたり、大型ビルでは地下に同様の設備があり、冷暖房を始めとする空調管理を担っている。当然、大型の設備となり、多くの配管を断熱して配管する設置作業や修繕作業が必要となり、島工業はその業務を行っている。施工現場は関東圏を中心として常時30箇所程度あり、同社の社員が各施工現場の管理を行いながら多くの協力会社と工事を進めている。特に、自社で板金、断熱材加工が一気通貫で出来、大型の配管作業が行える事が大きな強みとなっている。

島社長は社会人となって同社の元請けで3年程度勤務した後、同社に入社した。施工管理や資材調達等の様々な業務を経験し、今から約15年前に社長に就任した。社長就任時には、リーマンショックがあり、発生当初はその影響が少なかったものの翌年以降、影響が出て設備投資の需要が低迷、その対応に奔走した中での船出となった、との事である。

現在の社屋に移転したのは約2年前である。旧社屋とは道路を挟んだ場所にある。手狭になり、物件を探していた所、タイミングよく現社屋が見つかり移転出来た、との事である。現在、旧社屋は第2ファクトリーとして、板金加工作業等を行う場所として有効活用されている。

「最先端ICT設備」と「確かな技術力」の融合で働きやすい環境づくり

同社はICTの活用と働きやすい環境づくりを積極的に進めている。ICTの活用事例として、施工現場の管理システムを独自開発に構築しており、社内外からの見える化が可能となっている。また、社員の行動予定やデータの共有化についてはクラウドサービスを活用している。断熱材の加工作業についても最新鋭のデジタル加工機を導入し、精度の向上と作業時間短縮を実現している。

併せて、現在取り組んでいるのが、施工現場の工程管理システムの構築である。同社が担う設備工事の工程は、前工程の遅延や天候不順、資材の入荷状況等により日々変更が入る。その度に、元請け、協力会社等の多数の箇所とのやり取りが必要となり、現状では電話連絡を中心に調整作業っており、その作業に多くの時間を割いている。この作業の効率化を図るためスマートフォンの活用を念頭に独自の工程管理システムの開発に着手している。これが完成すれば、大幅に効率が向上する予定である。また、この課題は業界共通の課題であり、同業他社でも活用して頂きながら業界全体の底上げを図ってゆきたい、と島社長は語っている。

また、同社の設備工事の信頼の基礎となる確かな技術力を支えるのは人材であり、そのためには働きやすい環境づくりが必要であると考えこちらも積極的に取り組んでいる。お洒落な事務所には通常の2倍はあろうかという各自の事務机があり、その場で大型の施工図面を広げたり、フリードリンクも利用出来、すぐに打ち合わせが出来るようになっている。そして旧社屋の2階には従業員専用のトレーニングルームを完備、健康増進にも配慮している。このような様々な取り組みを積み重ねながら同社は生産性向上を着実に図っている。

常に前を向いて前進チャレンジしていく

同社の従業員は平均年齢が30代と比較的若い層が中心であり、技術を吸収する機会やチャレンジが行える環境を提供している。

コロナ以前は、海外の設備工事展示会の視察に従業員を赴かせ最先端の情報や技術を学んでもらったり、売上や経費の数字は意識してもらいながら、色々な工夫やチャレンジは比較的自由に取り組んでいけるようにしている。

島社長は、「設備工事は3Kでは無く、カッコイイと周りに思われる仕事に変えてゆきたい」と語る。

まだまだ改善出来る事は社内に多数あると感じており、業務推進の課題になっているものはハード、ソフト問わず取り入れてゆくつもりである。それが結果として設備工事の概念を変えることに繋がり、同社の成長の基盤になると確信している。

「固定概念にとらわれない自由な考えを持った人材を求めています。」と島社長のメッセージ。

『人生一度限り、忍耐わすれず、笑顔わすれず』

失敗を恐れて変わらないことよりも常に前を向いて前進チャレンジすることを優先する同社の今後に期待したい。

設備工場現場例:(左)地冷、地域冷暖房設備・(右)ビル空調衛生設備

川崎市産業振興会館
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