ジャストップ 株式会社

JUSTOPはワンストップ。石膏ボードへの直接「壁掛け」を可能にした画期的なジャストップ工法


代表取締役 

佐藤 一芳
事業内容 テレビ等の壁掛け開発・工事、運送業、産業廃棄物収集運搬業、電気工事業
企業名 ジャストップ 株式会社
創業 2006年(平成18年)10月
所在地 川崎市幸区下平間255-4
電話 0120-444-982(お客様コールセンター10:00〜18:00)・044-201-9951
FAX 044-201-9961
従業員 18名
代表 佐藤 一芳(サトウ カズヨシ)
URL https://justop.jp/

石膏ボートは耐火性に優れ、施工がし易い為、壁等の下地材として一般的に使用されている建材である。しかしながら、石膏を原材料にしているのでもろく、穴等を開けることや直接重いモノを取り付ける事は旧来不可能であると考えられてきた。

社名でもあるジャストップ工法は、施工2時間で石膏ボードに536kg の耐荷重を実現し、業界を驚かせた画期的な商品である。

ジャストップ工法開発への経緯や今後の目標、抱負を壁掛け工法のパイオニアである代表の佐藤一芳氏に伺った。

杜の都・仙台での挫折と再起を経て川崎での創業

佐藤社長は仙台出身である。学校卒業後、宅配事業会社に就職した。順風満帆であったが旧来から抱いていた、自身で会社を起こしたいという起業家精神が湧き上がった。

当時はバブル経済の真っ只中、住宅建築需要が旺盛、地元仙台で輸入住宅を施工販売する会社を立ち上げ、佐藤社長のビジネスセンスで時流に乗り、業容は急拡大、数十億の売上を誇る程に成長した。

好事魔多し、である。

バブル経済が崩壊し、住宅販売施工会社はあえなく倒産してしまったのだ。

しかし、佐藤社長は諦めなかった。業務用のエアコンクリーニング業で再起業、地元仙台を拠点とし、ビルメンテナンス会社が入っていない繁華街の小型ビルに狙いを定め営業をかけた結果、多くの受注を得たのである。その後、同様の手法が日本で一番大きな市場である東京でも通用すると考え、銀座等にも進出し、こちらでも順調に受注を重ね、業容を拡大、月の半分は仙台、もう半分は東京という生活となっていった。その後は、エアコンクリーニングだけでなく取り付け業務にも業容を広げていく。更に業容を拡大すべく、大手家電量販店のエアコン取り付け業務を得る為、伝も無い中、直接本社に連絡を行い、交渉、受注を勝ち取った。まさしくバイタリティの塊のような佐藤社長である。

そんな折、大手家電量販店のエアコン取り付け業務で関連していた家電メーカー系企業からある相談が持ち込まれる。
「壁に直接テレビを付けられないか」

当時は、2010年頃、翌年に控えたテレビのデジタル放送化に際し、現在は主流の薄型テレビの需要が高まっていた。テレビが薄型になるメリットを活かし、壁掛けに設置出来ればインテリア性が増しテレビの需要が更に増すと考えたのである。しかしながら、20-30kg はあるテレビを壁に掛けるならリフォームレベルの補強工事が必須で工期、費用面から大掛かりとなる。反面、石膏ボートはそのもろさ故、直接壁掛けを行う事は到底不可能であると考えるのが一般的であった。

耐荷重536kg、10年保証、震度7にも耐えうるジャストップ工法

しかし、佐藤社長は壁へテレビを直接つける工法開発を決意する。

住宅販売施工会社で壁掛け工法に対するヒントや知識があった事、出来ない事へのチャレンジ精神がここでもバイタリティに火をつけた。石膏ボードを入手し、工法を懸命に試行錯誤して開発していった。時には、住んでいた住居の壁で実地工法試験を行いながら、「ジャストップ工法」はついに完成した。石膏ボートの2箇所に3cm×14cmの穴を開け、開発したジャストップ材(補強材)を差し込んで固定する。あいた穴は塞ぐのであとも残らない。施工時間は約2時間、約3万円代からの費用と従来のリフォーム工事より遥かな手軽さを実現した。

2009年には特許を取得、出展した展示会でソニーの目に止まり正式採用されたのを契機に大手家電量販店との施工契約を締結した。

あわせて、かわさき起業家オーディションに入選を果たし、それをきっかけに川崎市内のインキュベーション施設に入居し、事業拠点を川崎に移している。その後は、川崎の地に根付こうと川崎ものづくりブランドの認定も頂き、ジャストップ工法を展開している。

近年ではジャストップ工法の模倣品も散見されるが、「製品、技術、サービスに裏付けされた当社の工法が業界で一番」と意に介さない。公設試験場での耐荷重536kg、震度7対応の安全性を認められている。施工に関しても継続的な教育を行っており、技術鍛錬を怠らない。その自信の現れと言える特徴的なものが、他には無い施工10年保証を付けていることだ。

壁掛けの未来を創造してゆく

川崎市内のインキュベーション施設卒業後は、市内に自社ビルを竣工、営業拠点を仙台、大阪にも設置、提携家電量販店も複数社に広がり業容の幅を広げている。

壁掛けの施工のみならず、設置、運搬、廃棄も一気通貫で出来るように、ここ1年で各種資格を取得し事業の深みを増している。まさしく「JUSTOP はワンストップ」である。

実は、ジャストップ工法はテレビを掛けるだけの工法では無い。重量物を安心安全安価に壁に設置できる技術である。これまでの実績が評判を呼び、家具や水槽、ロードバイクの設置相談も増加しており、家具販売店とも施工契約を結び店舗には施工サンプルが展示され、来店客の目を引いている。

「当社の認知度はまだまだであり、これからも積極的に事業を展開してゆきたい。」と佐藤社長は語る。

今後の展開について、「壁をインテリアとして捉える傾向が高まっている。インテリアコーディネーターを入れて、テレビだけでなく家具を始めとした壁のトータルデザイン提案が出来るようにしてゆきたい。」と話していた。テレビ壁掛けから壁掛けプロデュースのジャストップへと邁進する同社の今後に期待したい。

ジャストップ工法の施工例:(左)大型液晶テレビ/ テレビボード・(右)モニター

川崎市産業振興会館
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