写真に込められた想いを残す一冊の宝物「ちいさな伝記®」と、超高解像度360°VRパノラマを制作
代表取締役社長
久門 易
事業内容 | スタジオ撮影、アルバム冊子制作、360°VRパノラマ制作 |
企業名 | ちいさな伝記 株式会社 |
創業 | 2013年(平成25年)3月 |
所在地 | 川崎市中原区新丸子東1-825 フレグランス新丸子101 |
電話 | 044-433-7212 |
従業員 | 2名 |
代表 | 久門 易 (クモン ヤスシ) |
URL | (写真道場) https://dowjow.com/
(ちいさな伝記) https://chiiden.net/ (VRパノラマ) https://chiiden.com/ |
昔撮った写真のアルバムが押入れや本棚に数十冊、昭和生まれ世代の家庭ではよく見かける光景である。ところが、20年30年経つとその写真の記憶自体も薄れていくので、きちんと記録として残したいが今更整理するのは面倒と思う人がほとんどである。当社の社名にもなっている「ちいさな伝記®」は、夫婦や家族の想い出、会社の沿革や従業員の働く姿を一冊のオリジナルストーリーに仕立て、次世代に形として残すサービスである。また、建築業界や観光業界など多くの分野から注目されている360°VRパノラマ写真は、見ると必ず驚愕の声が上がる最先端技術である。電気工学を学び、フリーカメラマンから起業した久門社長に事業内容、今後のビジョンを聞いた。
「写真道場」でこだわりのスタジオ写真撮影 個人や会社の想い出を写真とともに一冊のストーリーにする「ちいさな伝記®」
新丸子にあるスタジオ「写真道場」は、いわゆる街の写真館であり、証明写真や家族写真を扱っている。スタジオアリスなどに代表される大手チェーンが台頭してきたため、個人経営の写真館はどんどん減少しているが、一方で個人経営の写真館は、顧客の成長の姿を撮り続けていくため、家族同様の付き合いになっていくそうだ。そんな背景の中、久門社長の撮り方にはあるこだわりがある。それは「楽な状態を撮ること」である。サンプルを見せてもらうと、どの家族写真も楽しそうな表情で、中には全員笑顔でポージングしている写真もあって、見ているこちらまで楽しくなる。最近ではメンズファッションのセレクトショップとコラボして、リクルート用写真とは一線を画するカジュアルポートレートを撮るサービスも行っている。対象は男性で、仕事や趣味、婚活のプロフィール写真にも使えるということなので、若い男性にはぜひお勧めしたい。
もう一つ、当社ならではのサービスが「ちいさな伝記®」である。久門社長によると、家族アルバムの習慣は、カメラやフィルムが普及してきた戦後以降に始まったそうである。その世代の人達が高齢になって、老人施設に入ったり亡くなったりした際に、段ボール一杯のアルバムが処分されるのを見て、「家族の想い出と時代的・文化的背景が詰まった写真を、次の世代に宝物として残すことをビジネスにできないか」と考えたのが、ちいさな伝記®である。顧客のアルバムからトピックスとなる写真を厳選し、写真の注釈だけでなく、撮った時の想いを添えたり、家系図や追加撮影した写真を加えたりして、最終的には高品位な製本を行って形にする。いわば、本人が生まれた頃から、入学や就職、結婚や子育て、仕事や旅行、初めて建てた家、子供や孫の成長などのファミリーヒストリーの書籍である。また、会社の社史や地域の歴史などにも対応できるので、実際に企業からも受注している。
ある時、全く身寄りの無い方が亡くなった際に、葬儀社から依頼されて遺品の写真からちいさな伝記®の簡易版を作り、お骨と一緒に納骨堂に納めたことがあるそうであるが、様々な想い出を一冊の宝物として次世代に残すという点で、終活を考えている本人にも家族にも大変価値のあるサービスと言える。
超高解像度のカメラで捉える360°のVRパノラマが、ビューイングシステムの世界を変える
ストリートビューの画像の様に360°カメラ一台でもある程度の画質にはなるが、プロユースや高解像度を要求される用途には向いていない。久門社長の方式は、超高精細の一眼レフカメラで部分部分を数十枚から数百枚撮影して合成し、オーサリングで見せ方を工夫していく。たとえば競技場の遠景方向から、観客席のある特定の座席にフォーカスインしていくと、極めてスムーズな動きとともに座席の至近画像が高精細に写し出されるのだ。技術としては1990年代にアップルのQuickTimeでできていたが、当時のデジタルカメラの解像度は低かった。久門社長が始めた2009年頃には、QuickTime からFlashに変わり、解像度や通信機能も発達したので、イメージ広告写真等に適用することが可能になったとのことである。スカイツリー最上部からの都内展望、屋久島の森林の景色、日本丸の船内、住宅のモデルルーム内部など、見たいポイントを高精細かつスムーズな動きで拡大して見ることができる。また、昼から夜への移ろいや月単位・年単位の経時変化も表現できるので、住宅・建築物・観光施設等のビューイングや地域の歴史保存にも活用できる。これは、文章で理解するのではなく、「ちいでんのVRパノラマ」のホームペーシで360°パノラマビューイングを是非体感していただきたい。また、本格的な制作テクニックを知りたい方は久門社長執筆の「360°VR制作パーフェクトガイド」がお勧めだ。
電気工学を学んだ後に上京 1993年に写真スタジオ開設、2013年に法人化
顧客ニーズを掘り起こすアイデアを持ち、ハウツー本を40冊以上も執筆する程の写真技術を誇る久門社長は、1961年(昭和36年)に愛媛県西条市に生まれた。久門(クモン)は関東では珍しい苗字であるが、愛媛県や大阪府に多い苗字だそうだ。愛媛県の高専で電気工学を学び、1981年(昭和56年)に卒業して四国電力の発電所で3年間働いたが、どうしても好きな写真をやりたくて1984年(昭和59年)に上京した。上京後は日吉の専門学校で写真技術を学び、雑誌に掲載する商品撮影やスタジオでのアシスタントを経た後にフリーカメランとして独立した。1993年(平成5年)には新丸子にスタジオ「写真道場」を構え、家族写真や証明写真を撮るかたわら、楽天で写真の講師をしたり、デジタルカメラ撮影テクニックの本を執筆したりした。「本は儲からなかったが、本作りの経験がちいさな伝記に活かされた」そうである。2013年(平成25年)にちいさな伝記株式会社を設立した久門社長に、今後のビジョンを伺った。「写真は、紙をベースにモノとしての価値を広めていきたい。大人がちゃんと写真を楽しめる文化を作りたい。個人の歴史をもっと残すことに役立っていきたい。」と熱弁された。「ちいさな伝記®」「360°VRパノラマ」、百聞は一見に如かず、是非ともご覧になって、その魅力を感じていただきたい。
<当 社 製 品 「 ち い さ な 伝 記 」>
家族アルバムの写真を整理し、プロが撮影した写真を加え、プロの編集者とデザイナーの手により、高級感あふれる感動的な一冊を仕上げています。
< 製品サイト QRコード スマホOK >
ちいさな伝記のサンプルをご覧いただけます。
360°VRパノラマのサンプルをご覧いただけます。