株式会社 Link Sports

スポーツの疑問や悩みに専門家が助言・解決するWebサイト Q&A Sports を設立・運営

Link Sports 代表写真
社長 小泉 真也
事業内容 スポーツ総合サイト『Q&A Sports』の運営
企業名 株式会社 Link Sports
創業 2014年(平成26年)1月
所在地 東京都千代田区神田小川町3丁目4−2 御茶ノ水三四ビル 5階
代表 小泉 真也 (コイズミ シンヤ)
URL https://linksports.co.jp/

「当社は、スポーツの疑問や悩みを解決することを目的としたスポーツ総合サイト『Q&A Sports』をサービス提供しています」と小泉代表取締役CEO(最高経営責任者)は語る。
『Q&A Sports』では、「野球のスイングの注意点」や「バスケットボールでジャンプ力を上げる方法」などの質問に対して、トップアスリートやトレーナーが親身に回答している。また、一般のスポーツ愛好家や同好会のチーム内の連絡手段や個人記録データの活用などができるスマートフォン用アプリ『Link Sports』を開発し5月初旬にリリース予定。さらに、一般企業がスポンサー会員となって様々なトップアスリートやトレーナーなどの活動を支援する『サポートカンパニー制度』も展開する。

スポーツ選手を夢見る若い人が情報不足やケガでスポーツを断念するのを防ぐ

「当社は、2014年1月に法人設立しました。中学・高校と野球部で投手や外野手だった高二の時に右肩に痛みが走り、ボールを投げることが出来なくなりました。医院では野球肩と診断され、治療を続けるものの痛みは消えませんでした。そこで、スポーツ医科学施設のリハビリテーションに通いましたが、高三の夏には間に合いませんでした。この経験からスポーツ選手を夢見る若い人が情報不足やケガで大好きなスポーツを断念して欲しくないと思ったことが起業のきっかけです」と小泉CEOは語る。
当社の共同設立者の馬場健COO(最高執行責任者)は、小泉CEOの中学の同級生で、高校、予備校、大学まで一緒に学んだ友人だ。ベンチャーブームの影響で大学時代には二人で30歳までに起業しようと誓い合った。濱本暁CTO(最高技術責任者)は、様々な企業でCTOとしての実績を持ちその後スポーツ関係での起業を考えていたことを聞いて、小泉CEOが口説き落としたIT/WEBエンジニアだ。Webサイトやアプリを作る高い技術を保有する濱本CTOが入社した2014年7月以降、当社のWebサイトの構築やアプリ開発のスピードが一気に加速した。
「最初苦労したことは資金調達です。Web系サービスの立ち上げには初期投資が必要になります。まだまだ投資家におけるスポーツ×ITへの注目度は低いので、その牽引が出来れば」と語る。さらに、「日本IBMがサムライインキュベートと協力してスタートアップ企業を支援するインキュベーションプログラム『IBM BlueHub』に2014年12月に選ばれました。当社が開発したスマートフォン用アプリ『チームマネジメントツール』の使い易い表示や見栄えの良いデザインを実現する為に、技術的な助言を受けることができました」と語る小泉CEOは笑顔だ。
一般のスポーツ愛好家やスポーツチーム向けスマートフォン用アプリ『チームマネジメントツール』とは、チームの連絡手段、個人記録データ活用の他、『Q&A Sports』とのリンク、練習または試合動画の撮影・配信等が可能なアプリだ。スポーツをやっている人はまだまだガラケーを使っている人も多く、アプリを用いて解決出来る課題は多数あると気付いた小泉CEOの起業当初からのアイデアが原点だ。

トップアスリートなどスポーツ選手50人とトレーナーなど専門家100人の登録

当社の強みは、①パートナーであるスポーツ選手やトレーナーなどの協力者が多いこと、②スポーツに対する知見と思い入れのあるエンジニアが作るスポーツWebサイトやスマートフォン用アプリを作っていること。この二点と明快だ。スポーツ総合サイト『Q&A Sports』では回答してくれる協力者として、サッカーや野球などメジャースポーツだけでなく、ディスクゴルフ、ハングライダー、ラクロス、ラート、フロアーゴルフなどマイナースポーツのトップアスリートや栄養士やトレーナー、柔道整復師など専門家約150人が登録している。また、他社のスポーツサイトと比較した場合にはIT/Web技術力が同じでも『試合中の選手の一対一の動き』や『得点シーンに至るまでの一連の動き』を理解できるなどスポーツに対するエンジニアの豊富な知見で優位に立つ。
当社のメンバーは皆スポーツが大好きなので、チームワークが良い。スポーツ経験者の良い点は、①勢いがあること、②反論がある場合には一度相手の意見を飲み込んでから上手に意見を言うことができることだ。
「川崎市に住んでいることやかわさき起業家オーディションで『かわさき起業家賞』を受賞した縁で、インキュベーションオフィスNAGAYAかわさきの一室で起業しました。オーディションはホームページで見つけて応募しました」と小泉CEOは川崎市で起業した理由を語る。
オーディションは一回目の応募では不採択だったが、二回目の挑戦で合格した。創業補助金も二回目で採択、他の起業家コンテストでもダメな点を聞いてビジネスプランを改善した。
「人生はあきらめなければ上手くいきます。勝負は第一打席ではないです」と高校球児だった小泉CEO独特の表現だ。

たくさんの笑顔を生むべく「IT×スポーツ」=「より良い未来」がコンセプト

当社のミッションとして「スポーツを通じて、たくさんの笑顔を創る場を増やす」を掲げる。ここで言うスポーツとは、ラジオ体操みたいな簡単に体を動かすことも入るため、老若男女全ての方を笑顔にすることが目的である。その為に、スポーツ選手、スポーツを教えている方、体を治療する方と、スポーツを実践する・観戦するなどで楽しんでいる方を繋ぎ、たくさんの笑顔を生むべく「IT×スポーツ」=「より良い未来」をコンセプトに、社会にも貢献できるような様々な取り組みを実行している。
将来的には、スポーツを楽しむために、チームや個人の能力を数値化することで、現状の順位に見合う科学的な上達方法を提供することにより利用者のモチベーションを向上したいと考えている。その為に、各個人が自分の現状を体重や体脂肪という指標だけでなく、筋力、走力、持久力、張力、戦闘力などの指標を把握することにより、楽しく鍛える為のウェラブルデバイス(身に着ける端末)を開発する計画だ。そして、2020年の東京オリンピックの前年2019年にIPO(株式公開)を目指している。
本年4月から一般企業がスポンサー会員となって、様々なアスリートやトレーナーを支援する『サポートカンパニー制度』を開始した。
この制度では、アスリートやトレーナーを応援するだけでなく、会員企業に栄養士やトレーナーを派遣して栄養指導やトレーニング方法を教えること、スポーツ選手に協力してもらって企業イメージを向上するための広告、講演会や講習会などを開催する計画だ。企業は3万円、5万円、10万円の年会費から選べる。既に20社の会員企業が制度の利用開始を予定している。
「UI/UXデザイナーはすぐにでも雇用したいです。Webサイトやアプリは見栄えが大切で、当社にはデザインを得意とする人材が不足しています。条件はただ一つ、スポーツの好きな人ですね」と語る小泉CEOは未来に向かって走り続ける。

川崎市産業振興会館
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